BAR上級者にもなると単なる酒好きにとどまらず、カクテルやウイスキーの知識が深く、店の雰囲気やバーテンダーとの会話も楽しめる人を指します。彼らは定番のカクテルだけでなく、バーごとのオリジナルカクテルやレアなボトルにも関心を持ち、注文時には好みの味わいやアルコール度数を細かく伝えます。
また、飲み方にもこだわりがあり、ウイスキーならストレートやトワイスアップ、カクテルならステアやビルドの違いを理解しています。さらに、バーテンダーとの距離感を大切にし、過度に干渉せずとも会話を楽しむ余裕を持つのも特徴です。上級者は、自分のペースで静かに酒を嗜みながら、BARという空間そのものを味わうことを楽しんでいます。
今回は、「BAR上級者におすすめの一杯 10選」を詳しく解説していきます。
カクテルに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね✨
🥃 上級者向けカクテルの特徴とは?
上級者向けカクテルの特徴
BAR上級者向けのカクテルは、一般的なカクテルに比べて複雑な味わいや繊細なバランスが求められるものが多いです。以下のような特徴があります。
1. 深みのある味わいと複雑なフレーバー
上級者向けのカクテルは、単純な甘みや酸味だけでなく、スモーキー・スパイシー・ハーバル・ビターなどの多層的な味わいを持つものが多いです。例えば、ネグローニやマンハッタンなど、リキュールの苦みやウイスキーの風味を活かしたカクテルが代表的です。
2. アルコール度数が高め
初心者向けのカクテルは飲みやすさを重視するため、ジュースやシロップを多く使用することがありますが、上級者向けのカクテルは蒸留酒を主体としたものが多く、度数が高めです。例えば、オールドファッションドやサゼラックなどが挙げられます。
3. シンプルなレシピでも奥深い
上級者向けのカクテルは、素材の質や作り方が重要になり、レシピがシンプルでも味の違いが際立ちます。例えば、マティーニはジンとベルモットだけですが、ジンの種類やベルモットの比率、ステアの仕方、温度管理で大きく印象が変わります。
4. クラシックカクテルが多い
上級者向けのカクテルは、長年愛されてきたクラシックカクテルが多いです。モダンなアレンジではなく、オリジナルのレシピにこだわることで、シンプルながら奥深い味わいを楽しめます。
5. 香りと余韻を重視
単に飲みやすいカクテルではなく、香りの変化や余韻の長さを楽しむものが多いのも特徴です。アブサンリンスを使ったカクテルや、スモークを加えたウイスキーベースのカクテルなどが例として挙げられます。
上級者向けのカクテルは、単に酔うためのものではなく、**「飲む楽しさ」「作る技術」「味わう奥深さ」を存分に味わうためのものです。
[1] ヴュー・カレ
ヴュー・カレは、ライ・ウイスキー、コニャック、スイート・ベルモットをベースに、ベネディクティンとビターズを加えた、ニューオーリンズ発祥の芳醇なカクテルです。ライ・ウイスキーのスパイシーな風味とコニャックのまろやかさ、ベルモットの甘みが絶妙に調和し、深みのある味わいが楽しめます。
1930年代にニューオーリンズの「モンテレオーネ・ホテル」で考案され、フランス語で「旧市街(フレンチ・クォーター)」を意味する名前が付けられました。ジャズが流れる夜に似合う、クラシックな一杯です。
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[2] ブルーブレザー
ブルーブレザーは、スコッチウイスキーを燃やしながら作る、視覚的にも楽しめるカクテルです。火をつけたウイスキーを金属製のマグカップから別のカップへ交互に注ぎ移し、炎のアーチを描くことで仕上げます。
温かく、スモーキーで深みのある味わいが特徴で、砂糖とレモンピールを加えることで甘みと香りが引き立ちます。19世紀半ば、伝説のバーテンダージェリー・トーマスによって考案され、華やかな演出とともにバー文化に影響を与えた、歴史ある一杯です。
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[3] ハンク・ピンキー
ハンク・ピンキーは、ジンをベースにスイート・ベルモットとフェルネット・ブランカを組み合わせた、ビターで奥深い味わいのクラシックカクテルです。ジンの爽やかな香りとベルモットの甘み、フェルネット・ブランカの強いハーブとビターな風味が見事に調和し、大人の味わいを演出します。1910年代にロンドンのサヴォイ・ホテルで伝説の女性バーテンダーエイダ・コールマンが考案し、俳優チャールズ・ホートリーの「これはまさに ‘Hanky Panky’(驚くほど素晴らしい)」という言葉から名付けられました。
🏆
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[4] トロワ・リヴィエール
トロワ・リヴィエールは、マルティニーク産のアグリコール・ラムをベースにした、洗練されたラムカクテルです。アグリコール・ラム特有の青々しい草の香りやミネラル感が際立ち、ライムジュースやシンプルシロップと合わせることで、フレッシュでバランスの取れた味わいになります。
カリブ海の伝統を感じさせるこのカクテルは、ラム本来の豊かな風味を楽しめるのが特徴。フレンチスタイルのラムを活かし、エレガントな飲み口を求める方におすすめです。
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[5] アビエーション
アビエーションは、ジンをベースにマラスキーノリキュール、クレーム・ド・ヴァイオレット、レモンジュースを加えた、美しい淡い紫色のカクテルです。スミレの華やかな香りとジンのドライな風味、レモンの爽やかな酸味が調和し、繊細でエレガントな味わいを楽しめます。
1916年にニューヨークのバーテンダー、ヒューゴ・エンステリンによって考案され、当時の航空ブームを象徴する名前が付けられました。見た目の美しさと上品な味わいが特徴の、洗練された一杯です。
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[6] ベネディクティン・アレクサンダー
ベネディクティン・アレクサンダーは、クラシックな「ブランデー・アレクサンダー」のバリエーションで、ベースのブランデーをベネディクティンに置き換えたカクテルです。ベネディクティンのスパイシーで甘美なハーブの香りが、クレーム・ド・カカオのチョコレートのような甘みと生クリームの滑らかさと絶妙に調和し、リッチで深みのある味わいを生み出します。ハーブの複雑な風味が特徴で、デザート感覚で楽しめる濃厚なカクテルとして、特別な夜におすすめです。
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[7] ブラック・マジック
ブラック・マジックは、ウォッカをベースにコーヒーリキュールを加えた、シンプルながらも奥深い味わいのカクテルです。ウォッカのクリーンな味わいと、コーヒーリキュールの甘さとビターな風味が調和し、スムーズな飲み口を楽しめます。
オレンジビターズを加えることで、爽やかな香りと苦みがアクセントとなり、さらに洗練された仕上がりになります。シックな見た目とシンプルなレシピながら、奥深い味わいを持つ大人のカクテルです。
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[8] ラスト・ワード
ラスト・ワードは、ジン、ライムジュース、マラスキーノリキュール、グリーン・シャルトリューズを等量で合わせた、バランスの取れたクラシックカクテルです。フレッシュなライムの酸味と、シャルトリューズのハーブの複雑な香り、マラスキーノリキュールのほのかな甘みが見事に調和し、爽やかで奥深い味わいを楽しめます。
1910年代にデトロイトのアスレチック・クラブで考案され、2000年代にクラシックカクテル復興とともに再び注目されるようになりました。独特の風味が魅力の、通好みの一杯です。
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[9] エル・プレジデンテ
エル・プレジデンテは、ホワイトラムをベースにドライ・ベルモット、オレンジキュラソー、グレナデンを加えた、洗練されたキューバ生まれのカクテルです。ラムのスムースな口当たりと、ベルモットのハーブの香り、オレンジキュラソーの甘みが絶妙に調和し、エレガントな味わいを生み出します。
1920年代のキューバで誕生し、当時のキューバ大統領(プレジデンテ)マリオ・ガルシア・メノカルにちなんで名付けられました。クラシックなラムカクテルの代表格として、現在も世界中で愛されています。
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[10] チャーチル・マティーニ
チャーチル・マティーニは、伝説的な英国首相ウィンストン・チャーチルの名にちなんだ、極端にドライなマティーニです。一般的なマティーニはドライ・ベルモットを少量加えますが、チャーチル・マティーニではベルモットを「見るだけ」「瓶の横に置くだけ」といったユーモアを交えたスタイルで作られます。
ジンの純粋な味わいを楽しむため、質の良いジンを選ぶことが重要です。シンプルでありながら、通好みの洗練された一杯として愛されています。
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まとめ 🍸✨
BAR上級者におすすめのポイントまとめ
- カクテルの奥深さを楽しむ
- シンプルながらも繊細なバランスが求められるクラシックカクテル(マティーニ、マンハッタン、オールドファッションドなど)を嗜む。
- スモーキー・ビター・ハーバル系など、味わいに深みのあるカクテルを選ぶ。
- バーテンダーとの会話を楽しむ
- おすすめを尋ねたり、好みに合わせたオリジナルカクテルをリクエストしてみる。
- 過度に干渉せず、適度な距離感を保ちながら会話を楽しむ。
- 飲み方にこだわる
- ウイスキーやカクテルの飲み方(ストレート・トワイスアップ・ロックなど)を理解する。
- グラスの形状や温度管理など、カクテルの仕上がりに影響を与える要素を意識する。
- バーの雰囲気を味わう
- 静かに落ち着いて飲むことで、BARの空間そのものを楽しむ。
- BGMやインテリア、グラスの選び方にも注目すると、より深く楽しめる。
- 自分のスタイルを持つ
- 定番の一杯を決める(「この店では○○を飲む」など)。
- シグネチャーカクテルや、こだわりの注文方法を持つことで、一目置かれる存在に。
BAR上級者は、ただお酒を飲むのではなく、「味・空間・会話」すべてを楽しむ達人。ゆったりとした時間を味わいながら、自分らしい楽しみ方を見つけることが重要です。
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